「プロンプトエンジニア」という仕事が、今、世界中で注目を集めています。プロンプトエンジニアとは、プロンプトを扱うスペシャリストのことです。スペシャリストに仕事を依頼しなければならないほど、プロンプトとは難しいものなのでしょうか?
AIをどのように使いたいかという目的にもよりますが、AIから精度の高い答えを引き出すには、やはり的確なプロンプトを作成する必要がありそうです。
「プロプトケン」は、プロンプトにどんな工夫を加えるとどのように結果に影響するのか、みんなで力を合わせて楽しく研究することのできるアプリです。
プロンプトとは
そもそも、「プロンプト」とは何でしょう?
プロンプトとは、AIモデルに対して与える指示や質問のことを指します。適切なプロンプトを入力することで、AIモデルに様々な作業を効果的に実行させることができます。
プロンプトには大きく分けて2つの種類があります。
- テキストプロンプト
AIモデルに対して自然言語で指示や質問を入力するものです。例えば、”東京の天気を教えてください”や”この文章を要約してください”などがテキストプロンプトに当たります。 - フューチャープロンプト
AIモデルに対して、完成させたい文章やプログラムコードの一部を入力し、残りを生成させるものです。例えば、プログラムの関数定義の一部を入力して残りを生成させたり、文章の冒頭を入力して続きを書かせるなどが可能です。
プロンプトの質が出力される結果に大きく影響するため、適切なプロンプトを作成することは非常に重要になってきます。具体的な指示、背景知識の提供、出力のフォーマットなどを明確に指定すると、AIモデルに求める結果を生成させやすくなります。また、プロンプトを徐々に改善していくことで、より良い出力を得られるようになります。
プロンプトを上手に活用するためのヒント
では、どんな風にプロンプトを作っていったらいいのでしょう?どんな工夫をすれば効果につながるでしょうか?
- 具体的な指示を与える
“東京の天気を教えてください”よりも”東京の5日間の天気予報を時間ごとに教えてください”のように、求める出力をできるだけ具体的に指示します。 - 背景情報や文脈を提供する
例えば旅行ガイドを生成する場合、”東京の主要な観光スポットと見どころを紹介する旅行ガイドを書いてください”と背景を提供します。 - 出力フォーマットを指定する
“マークダウン形式で箇条書きにして出力してください”など、欲しい形式を明示します。 - 良い出力例や反例を示す
“以下のような旅行ガイドが良い例です(例示)。逆にこういった点は避けてください(反例示)”と例示します。 - 段階的に詳細を追加する
シンプルな指示から始め、フィードバックを元に徐々にプロンプトを拡張・修正していきます。 - 学習した知識を活用する
AIモデルが持つ一般的な知識を上手く活用し、その上で特化した情報を追加指示します。 - プロンプトを組み合わせる
複数のプロンプトを組み合わせることで、より複雑な指示が可能になります。
プロンプトの作成は地道な作業が必要ですが、試行錯誤を重ねることで徐々にコツがつかめてくるはずです。気付いた点をフィードバックさせながら、プロンプトを磨いていきましょう。
プロンプトの違いが具体的にどのような違いを生むのか、こちらのページも参考にしてみてください。
プロンプトを変えるとどう変わる?